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フランスの馬はフランス語を話す?

  • 執筆者の写真: 井本整体フランス支部
    井本整体フランス支部
  • 2021年2月12日
  • 読了時間: 2分

今週は寒波に覆われ、寒い日が続いています。

数日前に降った雪もそのまま凍り、

足元に注意しないと滑ってしまいそうです。


フランスは馬との距離が近いというか、

馬と生活は切り離せない、そんな印象があります。

スポーツ用品店には、サッカー、テニス、ジムなどの売り場と同様に、

乗馬用品の売り場がかなり場所をとっています。

馬に携わる人の多さを感じますね。


ある日、日本人の友人が、フランス北西部の田舎にすむ家族の家に行ったそうです。

近所に乗馬体験ができるところがあり、初めて馬の背中に乗って散歩を体験。

もちろん係の人が引っ張ってくれて、友人は背中に座っていただけですが、

「馬の背中から見る世界は、視野が一気に広がるね」と興奮気味に話していました。


乗馬体験も無事終了し、友人は馬にねぎらいの言葉をかけたそうです。


「ところがね」と、友人が続けます。


「日本語で、色々話してみたんだけど、なんだかキョトンってしてるの。

しばらく話してたんだけど、あれ、わかってないかな?と思って、

フランス語で話しかけたら、納得の表情になってね。

やっぱりフランスの馬なんだよ。フランス語の方がわかるみたいよ。」


真実は馬に聞いてみないとわかりませんが、

友人が馬との会話で何かを感じたことは確かなようです。


言葉を話さなくても、感じ合うものがある。

それは私たちの生活にもよくあります。

言葉を話さない赤ちゃん、言いたいことをどう伝えていいのか悩んでいる子供、

自分の気持ちに逆らって頑張ろうとしている人、

強がっているけれども、実は必死に何かに耐えている人・・・


人は誰でも話したいことがたくさんありますが、

それが言えずに、心にしまっておくこともしばしば。

無理矢理引き出そうとすると、ますます奥に引っ込んでしまう。

できれば自然に、心の扉がふっと開くように接しられたら・・・そんなことを日々思います。


話は馬に戻りますが、私も時々馬を見る機会があります。

ボックスから顔を出していた馬の横に立っていた時、

「私は優しい人ですよー。」なんて、若干押し付けがましく心の距離を縮めようとしました。

馬が顔を擦り寄せてきたので、

「お、これは信頼されている!」とちょっと浮かれていたら、

コートで鼻水拭かれただけでした・・・。


形だけじゃダメですね。


それでは、Bon week-end !





 
 
 

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