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執筆者の写真井本整体フランス支部

体の翻訳は世界共通

翻訳、というほどのものではありませんが、

東京本部からのメールや記事をフランス語にしたり、

フランス支部の講座でぜひお伝えしたいことなどをフランス語にしたり、

毎日辞書を片手にフランス語と格闘しています。


翻訳の勉強を専門に勉強したことはないので、

いつも頭から湯気が出そうになる作業。

生きるために身につけたフランス語を駆使して、

少なくとも元の文意が変わらないように翻訳しています。


ただ直訳しただけでは、文法的には正しくても、翻訳としては通用しないこともあります。

固有名詞や表現が全て日仏で対応しているわけでもないので、

それを探し出すのも一苦労。例え見つけたとしても、

フランス人はこうは言わない、こういう考えは説明がないとわからない、

そういう時のこういう返事はこっちじゃなくてそっちの言い方、などなど・・・

常に変化し続ける、生きている言葉を相手に仕事をするのは容易ではありませんね。

外国語と日本語を自由に操る方を心から尊敬してやみません。


さて、整体に関する翻訳をしていて手放せないのが解剖学辞典。

体の部位や骨、関節、筋肉、内臓、神経の名前など、

間違えては大変なので、日仏の解剖学辞典を照らし合わせながらの作業です。


でも、必ず対応する言葉が見つかります。

フランス人だからと言って、日本人にはない骨が増えているとか、

日本人だからフランス人とは臓器の機能が違う、ということはなく、

体の作りは同じだからです。


もちろん、フランス人日本人固有の体の特徴はあるかもしれませんが、

それでさえ国境で分割するほど明確なものではなく、構成要素は基本的に同じです。


そして様々な症状も同じ。

パソコン作業が増えれば腕の部分疲労が蓄積する、食べすぎれば肩が凝る、

ストレスが溜まれば肩が落ちて呼吸器に負担がかかる、

そしてそれらの症状が他の部位にも波及する・・・

同じ構成要素を使っているので、体に現れる症状にも国境はありません。


つまり、症状に対応する操法や体操、部分浴、蒸しタオルなども

国境を超えてフランス人に効果をもたらしてくれるのです。

整体だから日本人だけに効くということはなく、

フランスで、そして世界で効果が発揮される井本整体の知識と技術。

少しでも多くの方に知っていただくために、

これからも日々辞書を片手に頑張ろうと思います。




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