こんにちは、井本整体フランス支部です。
今年の春、突然奥歯が欠けてしまい、近所の歯医者さんに行くことになりました。
フランスの歯医者は初診の予約まで時間がかかると聞いていましたが、
1ヶ月半後に無事予約。その後は2週間に一回のペースで順調に進み、
先日ようやく治療が終了しました。
歯医者で横になって口を開けながら、「歯と腰の関係」を思い出しました。
歯医者といえば虫歯でお世話になることがきっかけのことも多いと思います。
虫歯と腰、離れすぎているように感じますが、実はとても大切な関係があります。
腰が落ちていると、虫歯をはじめ、歯肉炎、顎関節の異常などのトラブルが起きやすくなります。
(井本邦昭先生著『整体法4 妊娠・出産』『子育て整体』参照)
「人体力学では、歯のトラブルは骨盤の問題と考える。
歯の状態は全部、腰(骨盤)の状態とリンクしている」
(機関紙「原点」2021年2月号「人体力学の体の診方」より)
骨盤が下がったり、腰から力が抜けると、その影響が他の部位に連鎖しながら
あごや歯にまで及ぶんですね。
人体力学を知る前は歯と腰を関連づけることなど、思いもしませんでしたが、
このことを学んだ後、昔の出来事を思い出しました。
もうだいぶ昔のことですが、数人のグループで締切に追われながら寝る時間を削って作業をしていた時期がありました。それはそれは健康的な生活からはほど遠く、1日中パソコンの前で過ごし、気晴らしは食べること、運動もほとんどせず、明け方近くまでパソコン・・・。
そんなことを続けて数ヶ月、ある日口の中に違和感を覚えました。
虫歯ではないのですが、なんというか、歯が浮くような妙な感覚、まるで全ての歯が抜け落ちてしまうんじゃないかというような、痺れるような感じがします。それをグループのメンバーに話すと、
「わかるわかる、なんだか歯に力が入らない」「私は顎が痛くて食べにくい」と賛同の返事。
整体を知るだいぶ前でしたので、もちろん体操も知りませんし、腰のアーチなどなかった頃。
追い討ちをかけるようにパソコン漬けの生活を送っていたことで、さまざまな錆つきが体の中で連鎖して、骨盤が下がり、腰の力がすっかり抜けてしまったのかもしれません。
そういえば、これも随分前ですが、ある芸人さんが、
「私は歯磨きもしたことないのに、虫歯は一本もないんです」とテレビで話していました。
今思うと、とてもいい腰をしていらしたのを覚えています。
歯と腰、その関係を知ると、歯の問題も意外なところに解決策があるのかもしれませんね。
そんなことを口を開けながら考えていると、
「型を取るので・・・指・・・噛んで・・・」と先生の声が聞こえてきました。
口の中に型取りの粘土のようなものを入れてきます。
ボケッとしていたのではっきり聞き取れなかったのですが、
ああ、これは型を取るためにグッと噛めば良いのね、と思い、グッと噛んだら、
「痛い痛い!それ私の指!」と先生。
「型を取るから、自分の指で型を押さえてから噛んでください」というのが正解だったようです・・・。
ところで、こちらの歯医者に通って一つ気がついたことがありました。
日本の歯医者でお馴染みの小さなうがいコーナーがありません。
どうするのかと思っていたら、治療の時などに利用されるプシューっと勢いよく出る水で洗浄し、
口内の水は、あの吸い取り器のようなチューブで吸い取ります。
前回の治療の最後に、「最後に口の中をよーく洗うので、目つぶっててください」と先生。
目をつぶる?言われるままにぎゅっとつぶっていたら、理由がわかりました。
なにしろよーく洗ってくれているので、もう水しぶきがミストのように顔に降り掛かってきました。
口の中はコイン洗車の勢いさながらに洗浄され、吸い取り器で隅々まで脱水してくれました・・・。
体の要と言われる腰。
しっかりとした腰作りを心がけて、なるべく歯医者さんにお世話にならず過ごしていきたいと
改めて思う今日この頃です。
先週末、ブルターニュセミナーが無事開催され、多くの方にご参加いただきました。
後日報告レポートを掲載させていただきます。
湿気の多い日が続いていますが、雨上がりは爽やかな秋の光に包まれるようになりました。
皆様も素敵な週末をお過ごしください。
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10月6日(木)パリ体操ワークショップ、
10月8日(土)オンライン体操ワークショップを開催します。
どなたでもご参加いただけます。詳細&お申込みはこちらから。
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