こんにちは、井本整体フランス支部です。
この時期、地元の小学校高学年のクラスでは「Classe découverte」と言って、
林間学校や修学旅行のような滞在を計画することがあります。
でもそこはフランス、担任の先生の采配によって決まるので、
必ずある学年になると行く、と決まっているわけではないところが面白いです。
旅程もなかなかガッツリで、月曜早朝に出発し、バスで8時間、もしくはTGVで4時間以上と、
かなり遠くまで出かけ、金曜の夜に帰ってきます。
今月初め、娘のクラスがこの旅行に出発していきました。
担任の先生が随時写真を送ってくださるので、
今日は何をした、どこに行った、というのが逐一わかります。
写ルンです片手に行った修学旅行とは時代が変わったというものです。
毎日色々なアクティビティをして過ごし、無事に迎えた最終日。
今日帰ってくるなぁなんて思っていたら、携帯電話や家の電話がにわかに鳴り始めました。
嫌な予感。案の定担任の先生からの電話でした。
「娘さんが走りながら転んで顎を切りました!もしかしたら縫わないと。
規則上救急車を呼ばなきゃいけなくて手配済みです。
でももうすぐ出発の時間なので、引率一人と娘さんを残していかなくてはならないかもしれません。
そしたら電車には一緒に乗れないので、途中で合流するか、もしくは後日帰宅になるか・・・」
救急車で搬送?後日帰宅?!さてさてどうしたものか・・・頭の中でグルグル考え始めます。
ブワーっと続く説明をなんとか遮り、
「娘の様子はどうですか?今傷から出血していますか?」
「いえいえ出血はもうしてません。娘さんも落ち着いてます。擦り傷があって1センチぐらい切れている感じですが」
ふむふむ、骨の2、3本でも折ったのかと思いましたが、どうやらかなり軽傷の様子。
「クラスのみんなと一緒に帰宅させることはできますか?」
「もちろん。親御さんの同意があれば大丈夫です。書類だけ送ってください」
ということで、救急車を断り治療を受けずに予定通り帰宅することを承認する書類、というものを一筆書いて、写真を撮って送り、無事に出発の時間に間に合うことができました。
電話で担任の先生が娘に変わってくれて、「腕の化膿活点押さえておけば大丈夫」と伝言。
その数分後、顎の下にガーゼをテープで貼ってニヤッとしている娘の写真を送ってきてくれました。
大事にならず、夜娘も無事に帰宅して一安心。
娘は、傷や転んだ痛みより、救急車を呼ばれパニック状態の雰囲気の方に飲み込まれ、すっかり不安になって帰宅したので、ホッとしたのかちょっと涙目。
大勢の子供を引率する担任の先生の気苦労をつくづくお察しします・・・。
傷といえば、フランスの病院で、帝王切開で三女を出産した時のこと。
退院後数日して、傷が3センチほどパクッと開いて、朝起きたらパジャマのズボンが血だらけになっていたことがありました。
え、このまま開いたらお腹の中が見えちゃうんじゃ?!
出産後の疲れもありすっかりパニック、慌てて東京本部に電話してしまっところ、
事務局の伊藤先生がわざわざ井本先生にお話してくださいました。
後ほど井本先生から一言、「テープでも貼っておけばいいんじゃないですか」
そんな「テープでも」って、図画工作じゃないんですから・・・
でも、同じような帝王切開の傷が開いた人の情報などをネットで検索しては、
自分で不安を煽りだしていた矢先、この一言を聞いて、
「あ、テープ貼っておけばいいんだ」とふと安心したのを覚えています。
その後傷は無事にくっつき、足の化膿活点も毎日欠かさずしていたおかげで、
3度同じところを帝王切開で切ったとは思えないほど、傷跡も小さな線がうっすら残っただけでした。
もちろん傷の程度によりますが、どんな治療をするにせよ、
この安心感が何より大事なんだとつくづく感じた出来事です。
テープと言えば、以前実家に帰った時に、父が
「いや〜この前外でよく知ってる犬が散歩してたから、よしよしって撫でたらガブって噛まれちゃってさー。慌てて手を抜こうとしたもんだから、歯で余計に傷ができちゃって、もう血がダラダラで
痛かったんだよ〜。帰ってきてバンドエイド貼ろうと思ったら、小さいサイズしかなくて全然足りなくて、しょうがないからガムテープ貼っておいた、あはは」
あはは・・・上には上がいました。
皆様もお怪我にはお気をつけてお過ごしください!
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