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  • 執筆者の写真井本整体フランス支部

バカンスと風邪

先日からフランスはToussaintのバカンスに入りました。

約1ヶ月半おきに2週間のバカンス、加えて夏休みは2ヶ月のバカンス。

昔フランス語学校で使っていた初級テキストでは、レッスン2のテーマがすでにバカンス。

バカンスはフランス人にとって欠かせないものなのかもしれません。


以前はバカンスになると気の持ち様が変わるのか、よく風邪を引きました。

普段からの溜まった疲れに加え、バカンスと言っても母親にとっては逆に忙しくなることもあり、

疲れがピークになるのかもしれません。


でもそういう時に限って予定が入っていたりします。

祖父母の家に遊びに行くという朝に一気に熱が出て、ほとんど記憶がないままTGVに乗ってみたり、

または祖父母の家についた途端に関節が痛みだし、「あ、今はだめ!」と思っても

1時間後には38度の熱が出てしまい、ほとんどバカンスを楽しめなかったこともありました。

なんだかバカンスとはあまり仲良くなれなかった思い出しかありません。


今思い返してみても、子供たちが小さかった当時の体はとても疲れが溜まっていました。

すると、体の節々、関節という関節がじわじわと痛みだし、一気に熱が上がります。

食欲も全くないので水分だけを摂り、ゆっくり休むこともできないので、

熱が上がり切るまではゆっくりとしたペースながらも家の中で動きます。

熱が38度、39度まで上がり、グッと寝れればしめたもの。

汗をかいて熱が下がった後は、体力を取り戻すためにきちんと休みます。


すると、喉の痛み、肩や腕の疲れ、全身のだるさ、肌荒れなど、身体中に溜まっていた疲労の塊が溶けた様になり、芯からリフレッシュした体になりました。

風邪の症状は辛いですが、あのリフレッシュ感は風邪のあとしか味わえません。


井本先生がよくおっしゃっているように、大切なのは風邪を引かない体になるのではなく、

風邪を上手に経過させること。そのために普段から体を緩めておくことが大切です。


でもいつも上手く行くとは限らず、疲れがたまり過ぎていたりすると大変。

肋骨が折れるのではないかというほど咳が出たり、喉が塞がるほど扁桃腺が腫れたり、

それでいて熱が上がらず、辛い状態が長引いたことも。

しかもゆっくり休めない・・・

朦朧としながら子供と塗り絵をして「はみ出しちゃダメ」と怒られたことも。


子供たちも、幼稚園までは急に熱が出たりしたものです。姉妹で仲良く風邪を移し合い、

最後に母親がもらうというのがお決まりでした。


でも昔から「知恵熱」という言葉があるように、子供が熱を出すと、特に小さい頃は、

必ず風邪の後に、話し方が変わったり、できることが増えたり、顔つきが急にお姉さんになったりと、

何かしら成長が見られてとても興味深かったです。

そしてもう一つ面白かったのは、「あら、今日はものすごくよく食べるわね」と思うと、

必ず数日後には風邪を引くこと。

まるで風邪を引くために食べ過ぎているような、そんな印象を持つぐらいガツガツ食べているときは

風邪の前兆なのかもしれません。


いずれにしても大切なのは風邪のあと。

熱が下がった後こそしっかり休養して、到来間近の冬に備えて体を整えたいものです。


さて、今回のバカンスは、コロナの影響もあり、外出の予定は全くなし。

9月からの新学期、子供なりにストレスも溜まっていることだろうから、

このバカンスで風邪を引いて、体をリフレッシュしてたっぷり休養しよう!

こちらは受け入れ態勢万端です。

・・・という時に限って、子供たちは全く元気。


バカンスと仲良くなれるのはまだまだのようです。


森にはchâtaigesがたくさん落ちていました。

焼き栗の季節ですね。皆様も素敵なバカンスをお過ごしください。







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