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  • 執筆者の写真井本整体フランス支部

フランスに人間ドックはない?

こんにちは、井本整体フランス支部です。


先日、知人の日本人2人と話していると、こんな会話が聞こえてきました。

「フランスって人間ドックないよねー」

「そうそう!在仏外国人御用達のあの大きな病院にはあるみたいだけど、

とにかく高いって噂だよ」

「健康診断とかもあんまりないよねー」


実際どうかはわかりませんが、確かに人間ドックは聞いたこともありませんし、

学校でもごく簡単な計測があるかどうか、ぐらいで、

会社の健康診断にレントゲン車が来てバリウムを飲む、なんてことはないようです。


井本整体東京本部の機関紙『原点』に「人体力学の体の診方」というケースファイルの記事があります。その記事の見出しにはこんな言葉が。


「人体力学では体をどんな風に読むのでしょうか。

私たちはCTやMRIももっていません。

けれど、体の関連性や約束事を知り、動きの特徴の意味がわかれば、

不調の本当の原因を見つけると同時に、

解決のための“動き”を導き出すこともできるのです。」


各科に分かれている病院では、体全体を診てくれることは少なく、ある部位だけを診察、治療する場合が多いです。でも体の中は、力学的な構造によって様々な連動が生まれているので、

特定の場所だけの治療だけでは難しい場合もあると思います。


症状に名前が付くと、そこだけが気になってしまいがちですが、

『弱った体がよみがる人体力学』(井本邦昭先生著)の症状別の発症までの流れを見ると、

肋骨、背骨、筋肉など、一見症状とは関係のない場所からの負の連鎖が原因であることが分かります。

病気になると、突然ある部分にキノコのような病原菌がぴょこっと生えてるイメージがありましたが、本当の原因は意外なところからの負担の結果だということもあるんですね。


人間ドックを受診して、少しの数値の変化に注意しながら病気を防ぐ、という方法もあるのかも

しれませんが、体を観察すると、お腹、背中、肩、肋骨、肩甲骨など、様々なところに不調のサインが出ていることがあります。

でもいつでも操法を受けて体を診ていただくというわけにもいきませんよね。

人間ドックや健康診断があまりないフランスでも、日頃から体のサインを見逃さず、体操や蒸しタオルなどで調整して、温かく、弾力に富んだ緩んだ体を保つことが、大きな病気や怪我に対する予防になるのかもしれません。


最近は湿気が多く、石造りの建物がたっぷりと水分を吸収して洗濯物が乾かない日が続いていますが、

週末は日差しも戻ってくる予報です。

皆様も秋色に染まった素敵な週末をお過ごしください。













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