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  • 執筆者の写真井本整体フランス支部

フランスの馬はフランス語を話す?

今週は寒波に覆われ、寒い日が続いています。

数日前に降った雪もそのまま凍り、

足元に注意しないと滑ってしまいそうです。


フランスは馬との距離が近いというか、

馬と生活は切り離せない、そんな印象があります。

スポーツ用品店には、サッカー、テニス、ジムなどの売り場と同様に、

乗馬用品の売り場がかなり場所をとっています。

馬に携わる人の多さを感じますね。


ある日、日本人の友人が、フランス北西部の田舎にすむ家族の家に行ったそうです。

近所に乗馬体験ができるところがあり、初めて馬の背中に乗って散歩を体験。

もちろん係の人が引っ張ってくれて、友人は背中に座っていただけですが、

「馬の背中から見る世界は、視野が一気に広がるね」と興奮気味に話していました。


乗馬体験も無事終了し、友人は馬にねぎらいの言葉をかけたそうです。


「ところがね」と、友人が続けます。


「日本語で、色々話してみたんだけど、なんだかキョトンってしてるの。

しばらく話してたんだけど、あれ、わかってないかな?と思って、

フランス語で話しかけたら、納得の表情になってね。

やっぱりフランスの馬なんだよ。フランス語の方がわかるみたいよ。」


真実は馬に聞いてみないとわかりませんが、

友人が馬との会話で何かを感じたことは確かなようです。


言葉を話さなくても、感じ合うものがある。

それは私たちの生活にもよくあります。

言葉を話さない赤ちゃん、言いたいことをどう伝えていいのか悩んでいる子供、

自分の気持ちに逆らって頑張ろうとしている人、

強がっているけれども、実は必死に何かに耐えている人・・・


人は誰でも話したいことがたくさんありますが、

それが言えずに、心にしまっておくこともしばしば。

無理矢理引き出そうとすると、ますます奥に引っ込んでしまう。

できれば自然に、心の扉がふっと開くように接しられたら・・・そんなことを日々思います。


話は馬に戻りますが、私も時々馬を見る機会があります。

ボックスから顔を出していた馬の横に立っていた時、

「私は優しい人ですよー。」なんて、若干押し付けがましく心の距離を縮めようとしました。

馬が顔を擦り寄せてきたので、

「お、これは信頼されている!」とちょっと浮かれていたら、

コートで鼻水拭かれただけでした・・・。


形だけじゃダメですね。


それでは、Bon week-end !





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