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  • 執筆者の写真井本整体フランス支部

思い出の温湿布

フランスでも書道に興味を持っている人はたくさんいらっしゃいます。

字だけでなく、あの集中と緊張感、そして"Zen"の雰囲気が良いようです。


社宅で書道教室を開いていた先生には、小さい頃から書を教えていただきました。

引越でやめてしまいましたが、今でもその先生にはとても可愛がっていただいています。


先生は現在も変わらず書を指導しており、大きな展覧会にも定期的に出品しているので

多忙な毎日を過ごしていますが、最近体のあちこちが痛むと話していました。

溜まった疲れが抜けないまま忙しい日々を過ごし、

その上ちょっとした弾みで転んでいまい、肋骨が痛くて寝返りもきついそうです。


鍼をしてみたり、湿布をしたり、漢方を飲んだりと、色々試したそうですが、

どうしても体調がよくならない。

そこで先生に「蒸しタオルはいかがですか。ご自宅でできますよ」と勧めてみました。


すると先生から返信がありました。


「そういえば、

私は産まれてすぐに肺炎に。

母は手が真っ赤になるほど温湿布を繰り返し、私を治したと言ってました。

昔は温湿布、辛子湿布で治療でした。

早速、温湿布やります」


電子レンジもない時代、必死に小さな娘の肺炎を治そうと、

手を真っ赤にして温湿布を繰り返すお母様の様子が目に浮かんできます。


ホットタオル、温タオルなど、色々な呼び名で呼ばれている蒸しタオル。

温湿布の市販品も数多く販売されているので、

熱の効果というのはもう周知の事実なのかもしれません。


でも、体を大きく変え、効果を最大限に引き出すためには

ポイントを押さえた実践が必要です。


やや厚手のタオルを使用し、

患部に当てたら冷めるまで待ち、

赤くなるまで繰り返す。


そうすることで、体の中の頑固な不調の原因まで熱が浸透し、

体が変わるところまでいくのです。


お母様との思い出の一つである蒸しタオル。

時は流れ、お孫さんのお世話も忙しい先生の肋骨の痛みを

再び和らげてくれることでしょう。


蒸しタオルの作り方:


蒸しタオルの作り方(フランス語):La méthode de la serviette chaude et humide en français













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