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  • 執筆者の写真井本整体フランス支部

蒸しタオルに救われた夜

ここ1週間ほど、まるで日本の梅雨のようなはっきりとしない天気が続いています。

朝はまだまだ肌寒く、雨が降ったかと思えば虹がかかり、

でも青空もあっという間に厚い雲に覆われてまた雨が降ったり。

数年前はこんな気候ではなかったように思うので、

天気も年々複雑になっているようです。


そんな天気ですが、毎日忙しく過ごし、夜は翌日のためにぐっする眠ることは、

単純ではありますが、充実した幸せを感じます。


ところが先日、午前2時ごろにふと目が覚めました。

その頃はなんだか寝ても疲れが取れず、朝起きた時の爽快感がない日が続いていた時期。

日中よく動いて体は疲れているはずなのに、

ぐっすりと質の良い睡眠が取れた感覚がありませんでした。


時計を見て、もう一度布団を被りましたが、なんだか体の様子がおかしい。

全く眠りに落ちる気配はなく、気がつくと呼吸がしづらくなってきました。

半分寝ていたのか頭もぼーっとしていたので、大きく息を吸ったり、伸びをしてみたり、

そのうちよくなることに期待しながら布団の中でもぞもぞ動いていました。


ところが呼吸がよくなるどころか、息を吸ってもあまり入ってきません。

体操をすれば良くなるかなと、胸鎖関節のところを伸ばしてみたり、肋骨を広げてみたり。

これでしばらく様子を見てみようなんて悠長に構えていました。


時間ばかりが経過して、症状は悪化するばかり。

ほとんど座った姿勢でベッドに横になっていましたが、時計を見ると午前4時。

息を吸っても吸っても全く入らないような感覚になってきました。


ここは蒸しタオルしかない!

ということで、そーっとキッチンに行って電子レンジでタオルを温めます。


胸の上にのせて、なるべくゆっくりと呼吸するようにしました。

タオルがきちんと冷めるまで待ってから外してみると、

タオルを当てた部分がまだらに赤くなっていました。


もう一度温めて2回目。まだ大きな呼吸はしにくいですがちょっと良くなった感じ。

タオルが冷めるまできちんと待って、さらに3回目。

少しすると、「あっ、今呼吸が入るようになった」という瞬間がありました。

気管を締め付けていたような感覚がふっと楽になったのです。


「これなら大丈夫。もう少し冷めるまで待ってみよう」

そう思って目を閉じていると、あんなに苦しかったのが嘘のように

そのままスーッと寝てしまいました。


10分ほどして目を覚ましました。

起き上がると、締め付けられていた気管の感覚もなくなり、

息を吸うとたっぷりと深い呼吸が入ってきます。

そのまま暖かい布団に戻り、最後はぐっすりと眠ることができました。


頭痛、腹痛、目の疲れ、湿疹、血腫、手術の傷、ストレス、イライラ、咳に発熱・・・

今までも数え切れないほどお世話になっている蒸しタオルですが、

突然の苦しい夜にもまた救われました。


続けることで病気や不快な症状を確実に変化させる蒸しタオルですが、

突然の症状などの場合にも、ご自宅ですぐにできる蒸しタオル法、ぜひご活用ください。


ところで、この時にぐっすり眠れたことがあまりに嬉しく、

それからしばらく寝る前の蒸しタオルを続けていましたが、

ついつい欲が出て、アッツアツのタオルをのせていたら低温やけどのようなシミが・・・。


蒸しタオル法の説明には「火傷しない程度の温度」ときちんと書いてありますので、

皆様は出来の悪い事務局員のマネはせず、どうか火傷されませんようご注意ください。


人体力学・井本整体 公式チャンネル 「蒸しタオルの作り方」はこちらからご覧いただけます。


フランス語版ビデオはこちらです。























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