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  • 執筆者の写真井本整体フランス支部

校門での出来事

こんにちは、井本整体フランス支部です。


フランスでは、小学生の子供の送り迎えは親が担当します。

下校時間が迫ると、校門の前には子供を待つ親でいっぱい。

皆おしゃべりをしながら子供たちが出てくるのを待っています。


先日、私の前に3歳ぐらいの男の子とお母さんが待っていました。

小学校にいる子供の弟と思われるその小さな男の子は、私が学校に着いてからずっと咳き込んでいました。しかもかなり深い音。随分遠くからでも聞こえます。10分近く咳がずっと止まらず、涙目になってぐったりと疲れています。

しばらく様子を見ていたところ、その子のお母さんが他のお母さんと話し出しました。


咳がもう何日も止まらなくて、病院に連れて行って薬をもらったけど何も変わらないし、夜も良く寝られないし、子供も私も疲れちゃって、とのこと。

それを聞いたもう一人のお母さんは「まあ、そういう季節よ、しょうがないわね。色々流行っているし」。


インフルエンザ、コロナ、伝染性気管支炎と、確かに色々なものが流行っていると言われる季節。咳に原因となる病気の名前が書いてあるわけではないので、「そういう季節よ」で括られることがよくあります。名前はなんであれ、子供の咳が続くと、子供とお母さんにとって、長引けば長引くほど大変なのは身をもって経験していることなので、少しでもお母さんと子供が休まるようにできないかなぁと思いながら聞いていました。


ふとお母さんと目があったので、「大変ですね。蒸しタオルをしてみたらどうですか」と思わず口から出てしまったのですが、これがいけませんでした。

「ああ、でも器具とかないし」「いえ、電子レンジで・・・」

「ああ、色々試したけど、他にアイデアあるから。他にいいこと知ってるし。他のアイデアあるし。」と、思いっきり拒絶されてしまいました。


体調が悪い子供の世話をしているお母さんは、どんな方法でもご自身なりに一生懸命お世話をしているので、他のことを言われると、まるでご自身の努力を否定されているような気持ちになってしまうこともありますし、知人であっても、蒸しタオルや足湯でさえ勧めるというのはとても難しいことだといつも痛感します。


蒸しタオルは、とにかくいつでもできて、シンプルかつ効果的なメソッド。多くの場合で他の治療の邪魔にならず、症状の経過を軽くしてくれる・・・それは子育てをしながら、また自分自身のためにも、何度となく蒸しタオルにお世話になり、その効果を実感しているからわかること。一人でも多くの方に知っていただきたいと、いつも心から願っています。


でもやはり、お互いの気が合わない時に一方的にいくのはうまく行きませんね。いつかそのお母さんにもふと井本整体が目に止まる様、フランスでも良い気が広がるように日々しっかりと生活してこうと思います。


あ、でももしかしたら、「なんだこの怪しいアジア人は」と思っていただけで、人当たりが良いオリビエ先生だったら大丈夫だったのかもしれませんが(^^;)


まだ寒い日が続きますが、春のサインが目につくようになりました。

2月後半もどうか健やかにお過ごしください。


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